第2回 基礎統計量①

中央値の求め方

  • データを昇順(小さい順)に並べ替えます。
  • データ数が奇数の場合、ちょうど真ん中に位置する値を中央値とします。
  • データ数が偶数の場合は、真ん中に位置する2つの値の平均を中央値とします。

わんこそば大会の平均値と中央値は?

先のわんこそば大会の平均値と中央値を上記の手順にしたがって求めました。

(ひとみ)
中央値でみると男子が女子に差をつけて多いわね。

(先生)そうだね。外れ値がなければ平均値と中央値は
ほぼ同じ値になるはずだから、その場合はどちらを使ってもいい。

ただ外れ値ある場合は中央値を使うことをおすすめするね。

じゃあ、男子の勝ちにするべきだったの~!?

それはなんとも言えないな。
まる子ちゃんを外れ値とみなすかどうかだからね・・・。
みんなが頑張ったのが男子。1人だけが頑張ったのが女子ってことかな。

(莉子)いつも平均を計算していたわ。これからは外れ値に気を付けて使い分けるようにします。

Excelによる平均値と中央値

平均値・中央値はExcelの機能を使えば簡単に求めることができます。意味を理解できたら、あとはExcelを使って計算しましょう。

平均値: =AVERAGE(データ範囲)
中央値: =MEDIAN(データ範囲)

平均値と中央値の違い

集団の特色を調べる場合、平均値と中央値の両方を計算してみましょう。結果がほぼ同じ場合には、慣れ親しんでいる平均値を使うのがよいでしょう。

結果が異なる場合には、外れ値があることが予想されるので、中央値を使った方が集団の特色をあらわすのに適していると言えるでしょう。平均値と中央値で結果がほぼ同じと言えるかどうかは、分析者の判断によります。

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