ANOVA・分散分析法

ANOVA、分散分析法とは

分散分析は analysis ovarianceの頭文字をとってANOVAともいう。2群の平均値の有意差を検討するにはt検定を用いるが、 3群以上の平均値の有意差を調べる場合ANOVAを用いる。

分散分析は全体的な平均値の相違を調べる方法で、どの群間に有意差があるかは把握できない。

分散分析によって全体的な相違が認められた場合、どこの群間に有意差があるかは多重比較法(次章解説)によって検証する。

分散分析には二つの解析手法がある。

一元配置分散分析(別名:一元配置法)
二元配置分散分析(別名:二元配置法)

一元配置分散分析のデータ

一元配置分散分析で適用できるデータ例を示す。1列目に個体名、2列目に群、3列目に数量項目のデータ表がある。(A表)

A表を編集して、B表を作成する。

B表は、1列目を群1(20代)、2列目を群2(30代)、3列目を群3(40代)の数量データとする。

一元配置分散分析はB表の各群の平均値を検討する手法である。

データには「対応のないデータ」と「対応のあるデータ」がある。

対応のないデータ
20代、30代、40代など同一人物でない者同士を比較する場合

対応のあるデータ
前日、1日後、2日後など同一人物で経過を追って比較する場合

一元配置分散分析は、「対応のないデータ」に適用する解析手法である。
対応のあるデータは、二元配置分散分析/繰り返しのないを適用する。

二元配置分散分析のデータ

二元配置分散分析で適用できるデータ例を示す。

1列目に個体名、2列目に群項目P、3列目に群項目Q、4列目に数量項目のデータ表がある。(A表)
A表を編集してB表を作成する。

表側に群項目Pの群1と群2、表頭に群項目Qの群1と群2と群3の2群×3群=6個のマス目を作り、マス目に該当する数量データを集める。

二元配置分散分析はB表の項目Pの群別平均及び項目Qの群別平均を比較検討する解析手法である。


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