相関関係は、二つの項目(変数)のうち、一方が変わると、もう一方も変化するという関係である。
相関係数は2項目間(2変数間)の関係を数値で記述する方法である。
相関係数はデータのタイプ(尺度)によって求め方が異なる。


相関係数は-1~1の間の値である。
標本調査によって求められた相関係数が「高い・低い」を検討すると同時に「母集団の相関係数は0であるか」、あるいは「任意の値、例えば0.6より高いか」を検証しなければならない。この検証は相関検定によって行う。
相関検定は三つに分類できる。
①母相関係数の無相関検定
標本相関係数から、母集団の相関係数が0であるかを検証する検定方法である。
「母相関係数が 0 」ということは2つの変数が独立している、「無相関」ということである。そのため、相関係数の検定は無相関検定と呼ばれる。
②母相関係数と比較値の差の検定
標本相関係数と解析者が定める比較値から、母相関係数が比較値と異なるかを検証する検定方法である。
③母相関係数の差の検定
2個の標本相関係数から、母集団における2個の相関係数は異なるかを検証する検定方法である。